2013年5月2日木曜日

The Lords Of Salem

ロブ・ゾンビが新作を作ったというからには早く見てみたかった『The Lords Of Salem』をなんとかして見ました。最近何かしら見ても、パソコンを叩いて「見ました」と短文を書く衝動には駆られない中で、これはさすがに凄かったです。「見ました。予想とは違いましたが間違いなくこれは凄かったです。以上」もしくは、「これはもう面白いとか面白くないとかの世界ではありません。以上」といった具合に常人では語れぬロブ・ゾンビの悪の一線を越えた進化形作品でただただ「ひぇ~」って感じで、字幕なしで見たがゆえの細かいところまでは謎な感覚の部分部分も分からないことが逆に恐ろしさを増しました。

タイトルにあるセイラムはもちろんあのいまから約300年前にアメリカのニューイングランド、マサチューセッツ州セイラムで行われたセイラム魔女裁判のこと。それを下敷きに、というか巡り巡ってその繋がりで、ローカルラジオDJ役のロブ・ゾンビの嫁、シェリ・ムーン・ゾンビ(これの主役はこの人しかいないでしょう)がなぜか送られてきたレコードを再生すると本人はもちろんのこと聴いていた周りの女性たち(主に老婆)もおかしくなっていき...というもの。この悪魔の楽曲は劇中で何度も何度も流れ聴くことができ、流れる度に悪魔のループのマジックさながらに「何か出てくる..」効果を相乗していきます。ピンポイントでシェリ・ムーン・ゾンビが悪魔の的になるのですが、(これはおそらく)その魔女裁判を裁いた側の人間の子孫にシェリ・ムーン・ゾンビがあたり、シェリ・ムーン・ゾンビめがけて300年前の魔女たちが禁断のレコードの音により攻めてきた(蘇ってきた)という設定なのだと思います。

基本前半は何も起こりません。後半から随所にロブ・ゾンビ節な挿入絵も絡めながらシェリ・ムーン・ゾンビが派手ではないけど力いっぱいに恐ろしくどんどん大変なことになっていき、とにかく見事なまでに気味が悪いさすがの内容です。登場人物の配役的にもザ・カルト。シェリ・ムーン・ゾンビのベッドの壁に大きな月世界旅行の月が描かれていて、これから画期的に(笑)あっちの世界に行ってしまうくらいのニュアンスしか分かりませんが、分かる人には意味が分かるようなネタ臭もびんびん(というか実際、描写的にリアルに臭いです)。

個人的には変なやつを順次消化していこう週刊としてのとしてこのゴールデン・ウィークに待機させてある『Dracula 3D』、『Texas Chainsaw 3D』を(2Dで)見進めていく弾みには十分なりましたが、これ、でもヒットしないだろうなー、これ。