2013年5月4日土曜日

L.A. ギャング ストーリー

ゆるいノワールで面白くないと絶賛大不評中の『L.A. ギャング ストーリー』を。確かにゆるく、そして、ニック・ノルティ演じるパーカー市警本部長って史実的にあんな感じだったっけ?と内容的にも長い(113分)上映時間中にクエスチョンマークが脳裏を跳ねるものではあるのですが、悪く言いたくないんでよねー、これ。

そもそも監督が『ゾンビランド』、『ピザボーイ』のルーベン・フライシャーですからね。ずっしりと心や腰にまでくるような暗黒のノワールものなんて畑違いで、コメディではない全うなもの作るとしても随所に脱力を資質として入れてしまうんだと思います。しかも原題がマンガみたいな『ギャングスタ・スクワッド(Gangster Squad)』なのに、過去の偉大なる『L.A.大捜査線』や『L.A.コンフィデンシャル』にならい(あやかり)、邦題にL.A.という文言を入れて『L.A. ギャング ストーリー』としてしまったがために必然的に対象、比較となり悲劇(笑)は加速するんです。

演技完璧のジョシュ・ブローリンとショーン・ペンが浮いてしまうようなそれを取り巻くぬるさには監督的に"そういうもの"として、あの『ラブ・アゲイン(Crazy, Stupid, Love.)』のペア再びなライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの「私だって(ショーン・ペン)とほんとは別れたいのよ!行かせないで!」というやりとりの空気感だけで素晴らしかったです。