2013年1月11日金曜日

世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶

ヘルツォークがやばいらしいということで見てみたかったヘルツォークのドキュメンタリー作品『世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶』をやっと。ヘルツォークと言われても見たことあるのはあの新バッド・ルーテナントのみだったので、歴が長いという巨匠というキーワードしか知らなかったのですが、どうやら劇映画以外にも多数のドキュメンタリーを撮っているらしく、この辺りの話しは柳下さんの解説(注1,注2)が詳しいです。

1994年に3人の探検家が南フランスで発見した一般人立ち入り不可のショーヴェの洞窟に、巨匠ならではのコネクションネットワークで特別にフランス文化省から撮影が許可され、3万2000年前に描かれたという人類最古の馬やライオンなどの動物の壁画をカメラに収めているのですが、ヘルツォーク・ドキュメンタリーに触れるのが初めてゆえ「ん、意外とシンプル」と思いきや、(タッチは最後までそうながら)これがこれが実に"人とは"といったヘルツォークの考えを込めた作りになっていて、後記の原発部分もあわせ「こういうことか」と大きな時間軸の余韻に浸れるその流れの意図そのままに考え、汲み取らずにはいられない内容でした。

しかしながら、これまで見つかっていた壁画よりも一気に2倍も古いという劇中映し出される3万2000年前のショーヴェの洞窟壁画をただただ眺めるだけで、ありがたい気持ちにさせてくれ、こと映画体験という点においてもいいもの見た感抜群の素晴らしい内容なので、未だ見ぬいろいろあるらしい他のヘルツォーク・ドキュメンタリーも見てみたくなるのですが、本作、劇場公開時は3Dでも見れたということで、これは是非3Dでも機会あれば見てみたい気持ちなるほどに相当な歴史の輝き具合を見せてくれました。