2012年4月5日木曜日

0405 J・エドガー

ものがものだけに日本では余裕で今年1月から全国的に公開が始まったイーストウッド最新作『J・エドガー』。しかしながらなぜか、なぜか?ここ中国地方全ての県ではどこでもやってないという狐につままれた状況になっていて、絶対になにか裏があるに違いないとは思いつつも、全くそんな業界事情は知る由もなく(誰もワーナージャパンにJ・エドガー出動のりで突っ込まないし)、ただただこの奇妙な状況下で黙って待っていたところ、何と素晴らしいことに、いまだ中国5県ではどこもやっていないにも関わらず、うちのお店と目と鼻の先のシネフクで今週から公開が始まりました。もう上映してくれただけで最高です。

内容なんですが、デカプリオ演じるJ・エドガーこと初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの人物像が灰色すぎて全く共感は出来ないんですが、アカデミーでは賞を取らなくても僕はずっと前からスーパー認めているデカプリオの演技が相変わらず素晴らしいので若干感情移入はせざるを得ませんでした。また、分かりやすいイーストウッド感はエンドロールのジャズくらいではあるのですが、よくよく反芻すればこれも一つのイーストウッド作品で、イーストウッドの場合は望まれてはいるものの最近での作品連発具合といい、死ぬまでFBIのトップに君臨し続けたフーバーとも重なります。あと、今作でのデカプリオの相方、トルソン役のアーミー・ハマー(ex『ソーシャル・ネットワーク』)の老人期のメイクと挙動(首をかくかくと..)が『悪魔のいけにえ』のグランパ(笑)にしか見えず、そこは作品の流れとは関係なく笑えました。フーバーは灰色ですが、作品としては紅一点のナオミ・ワッツ一切関係なしのラブストーリーも含め、間違いなく面白かったです。