2012年3月13日火曜日

0313 メランコリア

何がなんでも映画館でと、我慢して、我慢してやっとラース・フォン・トリアー最新作『メランコリア』を。
冒頭プロローグ部分でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」と共に、ゆう~っくりと進んでいくプロローグ部分の数分間が、前作『アンチクライスト』の冒頭部分にさらに輪をかけたかのように圧巻!!この、ゆう~っくりとしたスピード感とその映像美はYoutubeとかにも上がってますが、スクリーンで見たらほんとヤバいです!ほんとこのプロローグ部分最高でした。

乱暴に書けば、なってない人には分からない鬱というものを、欝だった監督トリアーと欝だった主演のキルステンがメランコリアしているので、肉感的には「分からない」のですが、この『メランコリア』、むちゃくちゃ過ぎて「トホホ」って言っている人の気持ちも、登場人物が軒並み味ありまくる演技ゆえに「トリアーのくせにいい」って言ってる人のどちらのニュアンスも棚に上げ、個人的には、こと映画として、こんなにも理解を超えた激しい映画体験をさせてくれたという点において文句なしに地獄の最新作でとにかく素晴らしかったです。

見終わり、アナザー・アースみたいにシンクロしたらとは考えましたが、シンクロしても状況同じのキルステンが出てくるだけだと思うので、「えーと、あの落ちは..」なんて、「ある意味ハッピーエンディング」と言った(らしい)トリアーの感じを深く考えても手に負えないので映画の中だけで完結させときます。