2011年12月9日金曜日

1209 『原子力戦争』、『復讐捜査線』

立て続けに見たこの度再発された『原子力戦争』と、楽しみに待っていた『復讐捜査線』。これが意図せず内容が重なりとても興味深かったです。『原子力戦争』は田原総一朗原作、原田芳雄主演の黒木和雄監督作(78年)。その名の通り原発ものです。『復讐捜査線』は元の「刑事ロニー・クレイブン」をよく知らなかったので内容云々よりかは、がんばっているらしいというメルギブ見たさに見たのですが、これも原発ものでした。大きなもの(原発)に立ち向かったそれぞれの主人公、原田芳雄とメルギブの運命は...(趣きは異なれど)一緒!

掴もうとしても掴みきれないという"大きなもの"を分かりやすくかつ、映画として映えどちらも見せてくれます。多くは語りませんが、以下本筋(大きなもの)以外で少し。

当時の福島原発周辺で実際に撮影して見せてくれた『原子力戦争』は、気持ち緩いとは見聞きしてはいましたが、実際見てみると新聞記者役の佐藤慶のキャラが若干気になるくらいで(演技自体は申し分なし)、"大きなもの"を扱った劇映画として全然というか、とても面白かったです。メインでミステリアスな役柄を演じていた雰囲気がただならなかった山口小夜子さん(写真↑)って全然知らなかったのですが、なんと(!)スティーリー・ダン「彩(エイジャ)」のジャケットにかすかに写っているという元祖モデルの方でした。そして、追悼原田芳雄。

また、ポスター(↑)の白黒には訳がありありのメルギブの『復讐捜査線』はやる気全開のメルギブが"大きなもの"に全力で対峙する感じが最高。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の名シーン「アイ・ドリンク・ユア・ミルクシェイク!」のリアル逆ヴァージョンとも言えるラスト付近でのメルギブのミルク・シーンは白眉です。