2010年4月29日木曜日

ハート・ロッカー

遂に始まった「ハート・ロッカー」を。

「マイレージ、マイライフ」と偶然にも落ちが一緒な、本年度のザ・オスカー「ハート・ロッカー」。思考停止かどうなのかという、どっちにでも取れる落ち問題に関しては、主人公が爆弾を処理した個数から想像できる「戦場~家」の往復の数と、最後に奥さんが主人公(旦那)の自爆テロ話しそっちのけで、「にんじん切って」とにんじんを渡すシーンなどを考えると、僕はnot思考停止派です。

思考停止で進んではいっていないというこのメッセージは、逆に言えば戦場にいようがいまいと、思考停止ではいられないし、それでは進んでもいけないので、意思的を持って進むことで「どうしてこういう事態になってしまったのか」ということを振り返り、考え、直接的にも暗にもそこを突いて描いたということなんだと。これ、長くなるので省きます。

マイレージ、マイライフ

楽しみにしていた「マイレージ、マイライフ」を。

「サンキュー・スモーキング」も「JUNO」も見ているジェイソン・ライトマン監督最新作「マイレージ、マイライフ」。世の中的には(どんな輪の世の中はということは置いておいて)JUNOは×で、マイレージ、マイライフは○な感じと認識しているのですが、僕的にはJUNOは○でマイレージ、マイライフは△。

内容的には人事では済まない、ただならぬ話しではあるのですが、どうもそのストーリーに寸止めで共感させてくれないのはなんだったのだろうか?を2晩考えましたが、行き着いたところはジョージ・クルーニーだからということ(笑)。まあ、それは冗談として、少々社会的事象を詰め込みすぎで、ジェイソン・ライトマン特有のコメディ感がシリアスな部分に負けてそのシリアスな部分が幾分くどい印象を受けました。しかしながら、もう少し寝かせれば素直に共感できる気はします。

一概には言えないのですが、最近なんていうか、年配向けの作品がやたら多いですね。この「マイレージ、マイライフ」もジョージ・クルーニーゆえ、どうもそっち寄りの感は否めません。原作では主人公はもっと若いん(35歳だったけ?)です。

【良かったシーン】
ヴェラ・ファーミガ(ポスター左)とアナ・ケンドリック(同右)が女性観についてソファーで向きあって語り合うシーン。

【謎なシーン】
ジョージ・クルーニーの妹と結婚するのがダニー・マクブライドなのですが、そのダニー・マクブライドが結婚式を行うに際してぐずっているのをジョージ・クルーニーが改心させるシーン。あれで改心するダニー・マクブライドはナゾ意外の何ものでもありません。

2010年4月26日月曜日

アドベンチャーランドへようこそ

大傑作「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のグレッグ・モットーラ監督最新作「アドベンチャーランドへようこそ 」をDVDで。待ってました。

「スーパーバッド」とは感触が異なるのですが、その感触を作り上げているのは紛れもなくクリステン・スチュワート(下左)。


僕のTwitterのTL上ではクリステン・スチュワートの名を見ない日がないのですが、みんな一体何をクリステン・スチュワートに入れ上げてるのだろうかという疑問も完全に解決しました。「イントゥ・ザ・ワイルド」では全くピンとこなかったのですが、子どもの成長は早いと言うか、何と言うか(笑)、声に出したり文字にするのもはずかしいあの「トワイライト~初恋~」(&「ニュームーン/トワイライト・サーガ」)なんて死んでも見る機会がないと思っていたのですが、間違って見てしまいそうな勢いです。


何のシーンだったか?クリステン・スチュワートはアレックス・チルトンのこの曲をかけるんです。クリステン・スチュワート地でも聴くんだろうか?

しかし、本作の主役は「イカとクジラ」や「ハンティング・パーティ」でお馴染みのジェシー・アイゼンバーグ(上右)。グレッグ・モットーラ作品にとてもマッチした顔をしているのでパンチはないんですが良かったです。脇を固めるのビル・ヘイダーは文句なし、そしてスカーレット・ヨハンソンの旦那ことライアン・レイノルズのダメ男ぶりも好演でした。

2010年4月23日金曜日

アズッロ0422

今週2度目のアズッロへ。

まずはえんどうのスープ。豆の味がぎっしりです。

続いて、鯛とたらの芽のフリット。うちの山でもたらの芽は普通に採れますが、このたらの芽もニノさんのお母さんが山で採ってきたもの。うまい。

しゃこのパスタ。当然うまい。

メインは鴨。フランス鴨だったけ?とにかくスペシャルな鴨ならしく、いつもの鴨と味が違うのも分かりました。

デザートはまたまたいちご。同じやつは出してきません。別ヴァージョンです。

2010年4月21日水曜日

1984

「1Q84」の方はとても読めそうもないので、56年ヴァージョンの白黒作品「1984」をDVDで。

原作は読んでいないので、内容をウィキで見たところ、少々映画の方では細部の設定が省かれていたのですが、姿を表さない"ビッグ・ブラザー"が「灰色」的感触と大きく重なりとても興味深く見れました。Big Brother Is Watching You、平和禁止、戦争が平和という設定は「スターリン体制下のソ連を連想させる全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いていた」とのことなのですが、その恐怖の洗脳近未来感が今日にも(ソ連云々すら凌駕して)思い当たる節々がとても苦々しいのところです。

84年ヴァージョンも再発してください。

2010年4月20日火曜日

アズッロ0419

「密約」を見たシネマクレールから目と鼻の先ゆえ寄って帰らぬ訳にはいかない21時半、アポなしでぷらっとアズッロへ。「晩飯まだ?」と言われ、「もちろん」と答える。


「あさりが旬だから」と言われ、出てきたボンゴレ。一緒にたまねぎのスープも。

そして、「甘いものもは?」と言われ、「大好き」、と答えて出てきたいちご。

調子に乗ってワインも飲む。2010年初ワインでした。

密約 外務省機密漏洩事件

気になっていた「密約 外務省機密漏洩事件」を見に岡山まで。

テレビ朝日開局20周年記念番組として78年にテレビ放送された千野皓司監督作品で、キャスト、スタッフ共に豪華な布陣のもと、通常テレビドラマは16ミリフィルムで撮るところ劇場公開を念頭に35ミリフィルムで撮影。民放のテレビとしてはタブーを扱った作品として日本テレビ大賞優秀賞を受賞するも、その内容ゆえ再放送は一切されなかった中、その10年後の88年に一部の劇場で上映され、その根ざす「問題」が全く風化どころかタイムリーかつ現在進行形のままである今日にめでたくも再上映。

とても語りつくせませんので予告を貼っておきます。





(西山さんの隣り方がこの「密約」の原作者澤地久枝さん。)

2010年4月16日金曜日

「うさぎ!」第19話

子どもと昔話 第43号」が届く。今回の連載「うさぎ!」第19話目は特別篇として、うさぎときららの書下ろし対談(会話)に加えて「ひふみよ」の読み物の第1回更新分が収録されています。うさぎときららの会話の最後の部分に、ひふみよへのテンションがさらに増しました!

で、一昨日、氏の誕生日に合わせてか?hifumiyo.netで公開された「ひふみよをつくる」のアー写群の中に「うさぎ!」の本が。
「沼の原」篇全18話が3冊に。(「うさぎ!」自慢しても意味が無いのそういう意ではなくと前置きさせて頂いて)全部持っている僕ですら、この索引には大変惹かれますし、この紙でもめくってみたい気に大きくさせられます。まして、いわんや、をや、。

第9地区

第9地区」。ストーリー的な比較での「アバター」、そして低予算映画という意味では「クローバーフィールド」(これ、全々低予算ではないのに)などと比較はされているものの、全く比べても意味がないほどに突き抜けているのでいまいち意味不明なSF感を細かいところで補っていないそのストリー展開すら力技を超えて独走、しかしそれが不思議とまとまっているのでおのずとぐいぐい引き込まれてしまう圧巻の内容でした。ピーター・ジャクソンはにんまりし、そしてJJエイブライムスはたまげたでしょう。(キャメロンは?予測不可w)


南アフリカのヨハネスブルグ上空に巨大な宇宙船が、とある事情で空に宙ぶらりんのまま20数年あるその光景だけでも狂っているのですが、その中から出てきた何百万という異星人(通称エビ)が死ぬほど気持ち悪いんですけど、なぜかいい具合に感情移入できてしまうその南ア的メタファーも面白いし、宇宙人と仲間になってミラクルな破壊力のある半端のない銃をバンバン撃ちまくるその光景もマンガとは分かっていてもリアル。

終盤、トランスフォーマーみたいなメカに乗って主人公は戦うのですが、あのトランスフォーマーを出す必然性が全くないにも関わらず、あのトランスフォーマーを出したかったただその一点の美学も素晴らしいとしか言えません。CGをしてあの質感のエビを作るだけあって「3Dには一切興味がない!」という79年生まれの監督ニール・ブロムカンプ、もう一つニール・ブロンカンプという表記もあるのでこのヒットを気に統一して下さい。(個人的には「ム」の方がいいです。)


「第9地区」Trailer



「第9地区」の前身となった短編「Alive in Joberg」


別冊映画秘宝 怪奇・怨霊・宇宙人 衝撃!超常現象映画の世界

宇多丸氏と高橋ヨシキ氏の「第9地区」対談を読みたさに、とても手に取りにくい気味の悪い本ながら勇気を出して購入。

2010年4月10日土曜日

シャッターアイランド

マーティン・スコセッシ最新作「シャッターアイランド」を昨日。主演はもちろんディカプリオ、原作はあの「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン。


謎解き云々が大フィーチャーされて宣伝されている本作、そんなちゃらい内容ではないだろうとは思っていたので、一応「謎解き」は頭に入れつつも、スコセッシ×ディカプリオのコンビを楽しみにほとんどの前知識を絶って望みました。

いきなり出だしの船で孤島、シャッターアイランドに向っていくシーンから、ただならぬ雰囲気が劇中映し出される海に張り込める霧の濃さ同様に漂い、あとはもう大変なことになっていく主人公テディ(ディカプリオ)のトラウマ絵巻で、謎解きというよりかは、とても人事には感じられない(別になにも悪いことはしていませんがw)そのストーリー展開にただただあんぐり、そしてディカプリオの演技にまたまた魅せられました。ディカプリオいいって言ったら、最近何か怪しい性の中傷臭すら意味不明に匂わされるのですが、そんなことを言っている人は無視。ディカプリオは素晴らしいです。エコタイヤのCMに出ようが、環境活動をしようが(ディカプリオが製作した「The 11th Hour」は未見)、オーバーに言えば無垢な憂いからの行動にしか見えません。

内容的には、ゾンビ映画で、クライミング映画で、灯台映画で、といった感じにとてもおどけて表現は出来ないトラウマがフラッシュバックしまくりのド・シリアスな内容なのですが、単に謎解きだけでは完結しない見応えと余韻を引きずり堪能出来る反セラピーな「謎」を超えての大作です。

コーリー医師のベン・キングズレー、相棒チャック役のマーク・ラファロ(ディカプリオより明らに年上)、ディカプリオの嫁役ミシェル・ウィリアムズ、そしてレイチェル1のエミリー・モーティマー、レイチェル2のパトリシア・クラークソンと、登場人物は各人全て素晴らしいのです。レイチェル1とレイチェル2の配役も見事。

imdb上では現在スコセッシ監督はこの後、「ジョージ・ハリスン」のドキュメンタリー、ブライアン・セルズニック原作の「ユゴーの不思議な発明」、そして「(フランク)シナトラ」の3本が控えているみたいですが、キネマ旬報のインタビューで、遠藤周作の「沈黙」の篠田監督バージョンのリメイクではない「沈黙」を撮りたいと言っていて、是非これは実現して欲しいと思っています。とりあえず、篠田版「沈黙」が見たいのですが、マーケットプライスでは大変な値段が付いていました。